文京区に佇む1951年築の銭湯を、複合テナント施設へと再生した事例です。戦後の復興期に建てられた銭湯が廃業したことを受け、建物オーナー様より「銭湯らしさを残しながら、複合施設として再生したい」とのご相談をいただき始まりました。建物は防火地域に位置する木造3階建で、現行法では建築が認められない既存不適格の状態でした。

建築再構企画は、銭湯から複合施設への用途変更を目的として、法適合調査から耐震補強設計、改修計画の立案まで支援しました。階数の縮小と延床面積の減築により確認申請が不要な範囲での改修を実現し、費用と工期の負荷を大幅に軽減しました。デザイン面では脱衣所や下駄箱など銭湯の意匠を残しつつ、銭湯らしさを活かした複合施設への再生を総合的に支援しました。

SENTOロゴが施されたランドマーク的煙突の外観写真
ロゴマークが施された煙突の写真。煙突の高さを短くしつつ、銭湯のランドマーク的なシンボルとしての存続を実現しました
鉄骨柱とブレースで補強した元銭湯客室の写真
元脱衣所の写真。補強用の鉄骨柱とブレースを表に出すことで工事を最小限に抑えつつ、既存の木造柱を活用し、銭湯らしい温かさを残しました
既存靴箱を再利用したカフェエントランスの写真
カフェのエントランスの写真。もともとあった靴箱を再利用し、昔ながらの体重計を設置することで、銭湯らしさを残したエントランス空間を実現しました

建築再構企画のサポート内容・ポイント

建築再構企画は、ビルオーナーや事業者など建築主向けの無料法律相談や、建築士・設計事務所向けの法規設計サポートを行っています。代表的な業務内容や費用の目安については、サービスメニューと料金のページで詳しく紹介しています。

SENTOビル(旧宮の湯)の写真

テナント切替に伴い増設したカフェ入口の写真
カフェへの入り口の写真。テナント増加に伴い、出入口の増設を行いました
改修前のSENTOビル浴場の様子
改修前の浴場の様子
違法増築部分を撤去し採光を確保したギャラリーの写真
光が差し込むギャラリーの写真。違法増築部分を撤去することで、全面から光が差し込む明るい空間を実現しました
銭湯時代の面影を残したギャラリー通路の写真
ギャラリーへの通り道の写真。窯へ向かう細い裏動線をそのまま活かすことで、銭湯時代の面影を残した空間構成を実現しました
銭湯時代の窯を活用したギャラリー展示空間の写真
ギャラリーの展示物の写真。銭湯時代に使われていた窯部分を活用することで、特徴ある展示空間を実現しました
新規打設スラブの配筋作業の様子
新しく打設するスラブの配筋作業の様子
浴場を望む改修途中の脱衣所の写真
改修途中の脱衣所の写真。脱衣所の高い天井と、浴場との仕切りガラスを既存のまま活用することで、脱衣所から見える浴場の風景を残した空間を実現しました
既存タイル壁を残して新設した男湯・女湯間仕切壁の写真
男湯と女湯の間に新設した仕切り壁の写真。既存のタイル壁を残し、その上に壁を増設することで、テナントスペースの確保と工数削減を両立しました
鉄骨柱とブレースによる耐震補強壁の写真
改修時に追加した補強材の写真。鉄骨柱とブレースで補強することで、耐震性能を確保しつつ、空間の開放性を担保しました

プロジェクト基本情報

事業主鈴和地所株式会社
所在地東京都文京区
用途ギャラリー・事務所等(従前:銭湯)
延べ面積約280㎡
構造・規模木造、3階建て
竣工年1951年(依頼時築65年)
写真提供山本康平
ロゴデザインSKG