様々な法規制を乗り越えて用途変更した保育施設

新規認可保育施設開業プロジェクト。新築ではなく、テナントとして入居できる物件探しからのスタートでした。

認可保育施設とするには、建築基準法はもちろんのこと、児童福祉法により各都道府県に定められている保育施設の整備基準を満たす必要があります。

建築再構企画は、保育施設候補物件の多岐にわたる法律チェックを行い、クリアした物件において、保育施設の設計を行いました。

100㎡以下と小規模な保育施設でしたが、ネックである2方向避難を定めている「東京都保育所設備・運営基準」や東京都では規模によらず規制される「建築物バリアフリー条例」などをクリアし、最大限の保育スペースの確保に貢献しました。

計画としては、既存の区画内には、86㎡という小面積に対して不釣合いに大きな柱があり、また正面が全面ガラス開口という恵まれたコンディションにも関わらず、開口の向こう側が自転車置き場という、やや癖のある物件でした。そこで、既存の大きな柱をシンボルツリーに見立て、森の中に居る様な空間作りを目指しました。

0歳児と1~2歳児とは物理的に間仕切りを設ける必要があるため、可動式の置き家具を設ける計画としていましたが、それを「森の動物たち」というコンセプトで、動物の形の家具としました。

建築再構企画のサポート内容・ポイント

  • 賃貸契約前に様々な規制をクリアできるかどうかの法律チェック
  • テナント入居の為、限られたスペースにおける保育施設の設計
  • 確認申請を出さない場合の適法性を担保する改修計画

 

 

計画平面図:内見時には、①採光の確保、②2方向避難の確保、③水回りの排水の確保、が可能か確認する
 

既存1階平面図(全体):用途変更する際には、建物内に保育園用途を入れることで発生する異種用途区画にも注意する
 

駐輪場に面したガラス面に木の葉シートを貼り、内外部の見えの調整、木漏れ日の様な光が落ちるような計画(左)
シンボルツリーの周りに芝生に見立てたカーペット敷きのスペースを設け、過ごしやすい場所とした(右)
 

0歳児と1~2歳児の間に設ける「森の動物たち」というコンセプトの動物の形の家具

プロジェクト基本情報

事業主 株式会社みらい開発研究所
所在地 東京都武蔵野市
延べ面積 約19,260㎡(うち用途変更部分84.80㎡)
構造 鉄筋コンクリート造
事業内容・用途 児童福祉施設等(保育園)