建築設計者や工事施工者などに非常によく参照されている、技術系の建築専門誌『建築知識』2019年8月号に、建築再構企画の適法改修ノウハウをまとめた特集「佐久間悠の超合法的リノベ塾」が掲載されました。このページでは、掲載内容の概要と関連する情報を紹介しています。

記事では、容積率や建ぺい率の超過を是正する方法や、用途変更の際の注意点などを分かりやすくまとめています。また、建物の適法化改修について、建築再構企画がどのように考えているかなども紹介されています。

建築再構企画で実際に取り組んでいる、適法改修の事例を用いた解説では、記事で紹介されたノウハウの組み合わせによって、建物が適法化される過程がわかりやすくまとめられています。

掲載概要

記事では、建築再構企画の適法改修についての考え方、さまざまな違反への対処法や用途変更などでの注意点、実際の事例を用いた解説がまとめられています。掲載の概要は以下の通りです。

  • よく見られる建築基準法違反は、容積率や建ぺい率の超過。しかし、法適合のために建物の大きさを減らすのは、手続きが煩雑であったりコストの問題があるため、なるべく建物に手を加えない方法をはじめに検討している
  • 建物に手を加えずに容積率の超過を是正する方法のひとつとして、建物の1階を車庫にすることで、車庫部分の床面積の一部が容積率に算入されないようにするやり方がある
  • 建築再構企画で実際に取り組んでいる事例では、「工場と住宅」を「保育所と学習塾」に用途変更した。保育所が建物の3階にあると、建物全体を耐火建築物にする必要があり、改修コストが上がってしまう。3階を学習塾にすることで、改修コストを低減し、事業の収益性を損なわないように計画した
  • 建築基準法は適時改正されているため、その時適法であった建物も法改正によって違法になることがある。さまざまな基準や法律を正しく理解して、必要に応じて是正して行く力がこれから建築士に求められているといえる
『建築知識』の表紙
『建築知識』に掲載された記事

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