KOBE SOLE LAB

2015年に浅草に計画したふたつの機能を持つ施設。ひとつめはインソール・アウトソールをはじめとしたゴム製品の製造販売を行う株式会社富士高圧のショールーム。もうひとつはインソールに特化した装具を製作する株式会社神戸装具製作所のスタジオです。

必要なスペースとして求められたのは、商品や素材を展示するためのスペース、mysoleの歩行チェックのためのスペース、そして商談やセミナーを行うためのミーティングスペースと従業員のための執務スペースでした。

_DSC7478

まず計画したのは、ハリウッドのレッドカーペットのような、気持ち良く歩いてもらうため、歩行チェックのためのスペースをエントランスから二階への階段に向けてオレンジ色の通路として設け、空間全体をふたつに分けました。二分された狭い方には、執務スペースと、ミラー貼りの収納スペース、広い方には富士高圧と神戸装具製作所のそれぞれの展示スペースを設けました。

それら二つの展示スペースが分かれていることがなんとなく分かる様に、床に設けた足跡のサインで動線をコントロールできるようにしています。

_DSC7505

_DSC7541

また、展示スペースの棚板は、同じ高さでぐるりと展示スペースを取り囲み、必要な箇所に必要な数だけ設けるようにしています。そのため、一部では高く上の方まで棚があったり、一部では収納家具になっていたり、一部では腰かけるためのスペースになっていたりしています。

_DSC7573

_DSC7488

棚板は天板のみ白く、側面が木の棚板で統一したため、全体的なデザインのバランスを取ると同時に、展示物が映えるようにしています。
また、靴の裏側を見せるための什器として、鉄筋で組んだツリーを作りました。展示された状態として、「靴の裏側が見えている」という状態が違和感なく見えるようにデザインしました。

_DSC7603

全体的に、既存の内装を大幅に大規模に作り変えるのではなく、必要なところに必要なだけのスペースや棚、仕上げを「そっと置く」という操作だけで、どこまで空間を変えられるか、ということを考えました。

富士高圧 神戸装具製作所
グラフィックデザイン:フロムグラフィック, 丸山瑤子
施工:todo, 工藤尭